EX'S



☆柳沼江梨子さんからの報告(2)

チュニジアから研修生が来日ました No2

日本語研修が終了しました

柳沼 江梨子

 8月は福島市で日本語研修です。

日本語を「話す」のは得意でも、「書く」ことは苦手なようで、特にカタカナや促音、「を」などの形が取り難い文字を書くのが大変なようでした。しかし、文章がある程度はなすことが出来るだけあって、文法を多少間違えていても何と言う「音」の文字を書けば良いのか、頭の中に準備されているようでした。

 日本語研修は主に教室で行われましたが、幼稚園と老人ホームでの研修もありました。幼稚園では折り紙やダンスをし、老人ホームでは大正琴を教えて頂いたりしたようです。特に園児たちが見せてくれた和太鼓演奏に感激し、強く印象に残ったようです。また、彼女からはチュニジアがどこにあるかや、アラビア語の挨拶を教えたりと、楽しい交流会となったようです。

8月下旬、日本語学校の終了式がありました。お世話になった先生方からアドバイスを頂き、今後の具体的な日本語学習の目標ができたようです。

 日本語学校終了後、郡山での専門研修先でお世話になる方々や、2週間お世話になるホームステイ先の家族の方々との歓迎会を開いて頂きました。楽しいひと時に、これからの研修とホームステイがとても楽しみになったようです。

 福島市でお世話になった先生方やパンションの方々、仲良くなったお友だちや良くしてくれた隣のコンビニエンスストアの店員さんたちとお別れし、いよいよ郡山での専門研修が始まります。

 郡山に引っ越し、私が彼女に会いに行ったのはホームステイ2日目でした。ホームステイ先にお邪魔すると、驚ろかそうと隠れていた彼女は、私の前に飛び出てきて「日本式の挨拶がいい?それともチュニジア式?」と、とても元気に出迎えてくれました。ホームステイ先のご家族とはすっかり打ち解けている様子で、その家族の娘さんはアラビア語が気に入った様で、あいさつなどの覚えたアラビア語を使ってくれていました。暖かいご家族に囲まれ2週間過ごす予定です。

 ホームステイと同時に福島県養護教育センターでの研修が始まりました。ここは福島県内の養護(特別支援)学校の先生方の研修や障害児の育児・教育相談・障害児教育研究を目的とした施設です。

初日、彼女が出勤すると「アハラン ワ サハラン(ようこそ)」とアラビア語で書かれたウェルカムボードと、折り紙で折った鶴が彼女の机上にあり、彼女はとても感動したようです。また、職員の皆さんの顔写真と名前が一覧になって用意されていたり、毎日の朝の打ち合わせは日本語で行われる為、司会をしてくださった職員の方が、打ち合わせ後に彼女にゆっくりと分かり易く説明をして下さる予定だということでした。至れり尽くせりのご配慮に感無量です。

「私がチュニジアに行った時は、何の準備も無かったなー。」と彼女に呟くと「わはは」と大声で笑っていました。そして、「みなさんとても優しい。特に日本語学校の校長先生や、国際交流グループの方、センターの所長さんなど管理職の方がとても明るくて優しい。日本語学校の校長先生は道路までお見送りに出てきてくれた。チュニジアでは無いことだ。」と驚いていました。

 専門研修が始まり1週間が経ちました。

「元気?」と電話をすると少々疲れている声で、「今は新しい単語や専門用語がどんどん出てきて頭が痛い。エリコはチュニジアでこんな思いをしていたのだなっていつも思うよ。」とのことでした。

16年度2次隊 養護 柳沼江梨子)